通販ベルメゾン

ベルメゾンってこんな通販

 通販ショップベルメゾンは、千趣会から始まりました。「ベルメゾン」とは、フランス語で「美しい館」。この館には、たくさんの部屋があります。そして、そのひとつひとつの部屋からさまざまな情報を発信していきたい。これがベルメゾンのコンセプトです。

 1955年、こけし人形を広く普及させること(頒布という)を目的として、(株)千趣会を設立したのがベルメゾンの出発点です。当初は、オフィスの女性グループを対象にした頒布会事業がスタートしました。その後料理カード付き月刊誌「クック」をはじめ、タオルやハンカチ、下着など女性の心をとらえたオリジナル商品の大ヒットによって業容を拡大していきます。1976年には、カタログ誌「ベルメゾン」を発刊。ここからカタログ販売事業の進出がはじまります。ファッション衣料の販売は、当時は難しいものとされていました。しかし、ファッション衣料が無事成功したことから、取り扱いの幅を広げます。服飾雑貨や生活雑貨・家具・インテリア用品へとアイテムの種類拡大。専門店型の品揃えと生活提案型の独自のカタログスタイルを確立していきました。現在のカタログは、18種類に及びます。それらのカタログを、約732万人の会員に向けて発行しているのです。

「千趣会」という社名はどこからきたのでしょうか。最初の頒布会商品「こけし」を「こけし千体趣味蒐集の会」から仕入れることになったのですが。会の名称の“千”と“趣”の文字を拝借。『千趣会』と現社長の行待が命名しました。それが、そのまんま現在の社名に。案外単純ですね。

 知られていないことですが、「ベルメゾン」は環境問題にも取り組んでいます。1993年に、オーストラリアでの植林事業をスタート。2000年には「ベルメゾン中部商品センター」が、ISO14001の認証を取得。2006年にはラオスでの植林事業へ参画しています。さらに、人と環境、地球の未来を考える環境憲章「千趣会環境イディア」を制定。そして2006年秋冬号カタログから「環境配慮型商品」の販売もはじめました。

何でもそろっていると、思われているのがベルメゾンです。歳月を重ねて、いまの形になっていったんですね。カタログを取り寄せて、じっくり選ぶのもいいけど、インターネットで、チャチャッと探すのが今風。ベルメゾンにアクセスして、良さを再確認してはいかが?




通信販売とは

「通信販売」って、どういう商売のことをいうのでしょう。インターネットの取引でしょうか。いえいえ、それだけではありません。ネットの取引は比較的最近に始まった商売です。通信販売は、それ以前からありました。 新聞でのチラシ広告、テレビショッピングや、ラジオショッピング。カタログ販売ってのもあります。要するに、目の前に商品も売り手もいないのに、何かのメディアを通して商品を売ること。それが通信販売のようです。

 通信販売の歴史は、19世紀の後半まで遡ります。19世紀後半頃のアメリカ合衆国でこと。地方の農民たちを対象として、カタログ販売が開始されたそうです。これが通信販売の起源とされています。このころは、鉄道網や郵便網の拡充が急速に進んだ時代でした。19世紀末期には「シアーズ」などの大手のカタログ販売小売業者が設立されて、今日のカタログ販売の基礎が作られたそうです。交通と情報(郵便)と合理性がうまく合わさった、アメリカらしい商売といえますね。

 日本での通販は、津田仙が自ら創刊した「農学雑誌」が恥じまり。1876年(明治9年)にアメリカ産トウモロコシの種を通信販売で売ったのが最初といわれています。ここでもアメリカですね。とはいえ、たいした商売にはならなかったらしく、実際に産業として確立したのは戦後になってからです。

 戦後、「ラジオ受信機製作用電子部品」の雑誌広告による通信販売や、大手百貨店の通信販売への参入が始まり本格的に通販が始動しました。1960年代には、カタログ販売の主要業者が設立されて、1970年代頃からはテレビショッピング、ラジオショッピングの形でも販売が行われるようになった。広く普及していったのはこの時代です。

 1980年代後半以後になると、女性の社会進出の拡大や、宅配便サービスの拡充で裾野が広がります。1990年代以後には、インターネットの拡大によってさらに大きく発達していきました。当初、衣料などが中心だった通販は、魚介類などの生鮮食品・各地方の名産品・パソコンなどの大型電気製品などにまで及んでいます。  

   物流の速さ・方法の多様化、道路網の整備、それに販売店の知名度がアップしたことから、さまざまな買い物を可能としていったようです。